おいしい日本酒を世界へ!
株式会社アイコーポレーション
松徳硝子工場見学レポート

先日「うすはり」グラスを製造する松徳硝子さんに見学にうかがいました。工場は東京下町の墨田区錦糸町にあります。社長の村松さんは3代目。外見は穏やかですが大変エネルギッシュな方で、「うすはり」を世界に広める原動力です。

 ←ショールーム入口

まずは社長のお話から。

〜エコへのこだわり〜
@地球温暖化防止
工場の火は365日、24時間燃えているので、年間800トンの二酸化炭素を排出している。今はグリーン植林募金をしているが、将来的にはゼロを目指している。

A水質汚染への配慮
クリスタルにはもともと鉛を使っていたが、ガラスを水洗いするときに鉛が流出してしまうので、2005年から鉛クリスタルの製作をを中止。バリウムクリスタルを作っている。

※鉛を入れるとガラスにつやが出て、やわらかくなる。また、はじいたときの音が良くなる。
※バリウムは胃のレントゲンのときに飲むバリウム。人間が飲んでもすべて排出される。
  鉛との唯一の違いは硬さ。(硬くなる→加工があまりできない)

Be-glass
蛍光管をリサイクルしてグラスに加工。
※蛍光管には有害物質である水銀が含まれているのに、日本では年間4トンも埋め立てている。問題意識が低すぎる!

             
ガラスのできるまで
工場の中央が窯になっていて、1階で火を焚き、2階で作業します。窯の温度は作業中で1300〜1350度。燃料は天然ガス(LLC)。この窯の中にガラスの種を燃やしている壺があります。その周りで職人さんが数名一組になり、無駄のない動きで次々と商品を作っていきます。ガラス職人17名の中で「うすはり」を作ることができるのは7名、さらにアイコーポレーションでも人気のSHIWAシリーズを作ることができるのは、たった2人なのだそうです。

窯の模型

材料の珪砂(けいさ)。作業中にはじいたガラスも溶かして使います。
1.玉取り
壺から溶けたガラス(種)を竿で巻き取ります。
2.吹き
とった種を吹いて膨らましましてから、型に吹き込みます。
3.徐冷(じょれい)
吹いたガラスを徐冷炉に入れ、平均535度の中をベルトコンベアー式で1時間かけて冷まします。

4.火切り
余分なところをダイヤモントカッターで傷をつけて火にあて、切り落とします。

5.平摺り
切り口を金剛砂で平に摺ります。

6.口焼き
口を火で焼いて滑らかにします。
7.選品・箱詰
形のへんなものやキズを検査し、箱詰し出荷。
(ショールームに飾ってあったうすはり大吟醸とくるくるコースター)

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