■蔵について |
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◇蔵の歴史 |
創業元禄年間、300年以上の歴史を有する米沢上杉藩御用蔵です。昭和43年には、東京農大主催の全国調味食品品評会で、その最高賞であるダイヤモンド賞を山形県勢として初めて受賞しました。翌年には市販吟醸酒の草分けである「F-1(エフワン)」を発売するなど、吟醸蔵としての先駆的な役割を担ってきました。また、「地元で作られた米で地元の蔵人が酒を醸してこそ地酒にふさわしい」との考えから、昭和58年に蔵人を含む地元農家と「高畠町酒米研究会」を組織し、酒米栽培を開始。この取り組みにより、平成5年に米鶴酒造独自の酒造好適米「亀粋(きっすい)」が生まれ商品化されました。
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◇蔵の環境 |
高畠町二井宿は米沢市の北東に位置する中山間地で、宮城・福島両県境に接しています。近くを流れる大滝川はカジカ蛙が生息し、源氏ボタルが乱舞する清流で、この伏流水が仕込み水となります。
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◇酒質の特徴 |
穏やかな香りと、きれいですっきりと切れのある味わいが特徴です。
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◇酒造りへのこだわり |
安全・安心を基本とし、「米作りからの酒造り」を実践しています。高畠町酒米研究会が育てる良質な原料米を自家精米し、洗米・吸水では全量計量するなど、それぞれの工程を丁寧に手間を掛けています。杜氏を筆頭に蔵人一同チームワークを大切にし、「和醸良酒」を合言葉に和気あいあいと仕込みに励んでいます。
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◇ここが自慢 |
杜氏・蔵人共に各種酒造講習会等に積極的に参加し技術の研鑽に努め、仙台・山形の鑑評会には全員で参加するなどきき酒能力の向上も図っています。蔵人のうち3名が酒米栽培から仕込みまで一貫して携わる栽培醸造師です。全国新酒鑑評会では最近10年間で7回の金賞を受賞し、JAL国際線ビジネスクラスにも過去5年間で4度搭載されました。2010年にはFIFAワールドカップ南アフリカ大会公認の日本酒にも選ばれています。
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◇社名・銘柄の由来 |
地元に伝わる民話「鶴の恩返し」と、お辞儀をしているように豊かに実った稲穂の姿、鶴の立ち姿に因んで命名されました。感謝の気持ちを伝える、真心の込もった酒でありたいという思いが込められています。
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