■蔵について |
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◇蔵の歴史 |
1869年に大黒屋清水清三郎商店として創業。鈴鹿の酒の歴史は古く、その起源は神話時代まで遡ります。倭姫命が天照大神の命を受け、鎮座場所を現在の伊勢神宮に定めるまでの行幸の様子を書いた「倭姫命世記」には、「味酒鈴鹿国(うまさけすずかのくに)」の記述が見られます。今も鈴鹿川流域の川俣神社では毎年「味酒祭」が行われており、「うまさけ」とは鈴鹿に係る枕詞として現在に伝えられています。これは、都から伊勢神宮への道中にあたる鈴鹿の酒はおいしいということが、当時の都の人々の間で広く認知されていたことの証であると考えられています。現在鈴鹿の酒蔵は清水醸造のみとなってしまいましたが、これらの伝統を後世に伝えるべく、鈴鹿で生まれ育った若き杜氏が現代の伊勢杜氏として、史実に負けない「味酒(うまさけ)」を精魂込めて醸しています。
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◇蔵の環境 |
鈴鹿山脈の清冽な伏流水と伊勢平野の良質な米に恵まれた鈴鹿は、古くより酒造りに非常に適した環境です。
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◇酒質の特徴 |
豊かな味わいと香りを持ちつつ、キレの良さが特徴です。
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◇酒造りへのこだわり |
酒は嗜好品のため、出来上がるまでにどれだけ手間をかけようが、味わいが全てです。酒造りの苦労が苦くて嫌
な味わいとしてではなく、人々を感動させる美味し
さとして現われる事が醍醐味です。口に含んだ瞬間に、口から鼻の奥、そして頭の後ろあたりに走るきらっとした輝き。そうした一瞬の味わいにこそ、本当の魅
力があるように思えます。
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◇ここが自慢 |
地元鈴鹿に生まれ育った杜氏を始め、同じく地元出身の若き蔵人2名の総勢3名で酒造りを行なっております。
杜氏としては「お酒が飲めない」という酒造りには
不利な体質ですが、着実に技を学んでいき、きき酒では微妙な味わいを感じ取ることができるようになりました。「自分の作った酒を美味しいと言ってもらえる
こ事が、何よりの喜び」と話します。2010年にはFIFAワールドカップ南アフリカ大会公認の日本酒にも選ばれました。
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◇社名・銘柄 の由来 |
お酒の価値は、お客様の口に入るまでに携わった
全ての人たちによって『作』られています。そんな思いから「作(Zaku)」と命名しました。
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