■蔵について |
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◇蔵の歴史 |
江戸時代初期、宇治川
(淀川)沿い豊後橋(観月橋)の近くで「鮒屋(ふなや)」という船宿を営んでいた初代
四郎兵衛が、お客様に出すための酒を自分で造り始めたのが酒造りの第一歩とされています。酒株制度が起った明暦三年(1657年)伏見には83軒の造り酒
屋があり、その中でも「鮒屋の酒」は伏見の代表酒として三十石船で淀川を下り、大坂から江戸に運ばれ東人(あずまびと)の舌をうならせたと伝えられていま
す。残念ながらこれ以前の文献が残っていないため明暦三年を創業としています。
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◇蔵の環境 |
日本有数の酒どころ京都・伏見は、古来「伏水」と記されたように良質の地下水が豊富に湧き出る地です。この
豊かな水に恵まれた環境のなかで、京都の食文化とともに歩んできた老舗蔵元です。
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◇酒質の特徴 |
京都の食文化とともに歩んできた歴史を感じる食中酒タイプです。料理と合わせてお楽しみください。
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◇酒造りへの こだわり |
すべての酒造りの原点になるのが蒸米です。良い蒸米を得るため、原料処理には特に気を付けて丁寧に醸してい
ます。伝承の技を守りつつ、さらなる味を追求するため、常に原点に立ち返ることが大切だと考えます。
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◇ここが自慢 |
豊かな自然風土に育まれ京文化に磨きあげられた伏見の酒。その歴史は古く、日本に稲作が伝わった弥生時代に
始まったとされています。以来脈々と受け継がれてきた酒造りの伝統が花開いたのは安土桃山時代のことです。江戸中期に繁栄した伏見の酒蔵も幕末にはたった
二軒となり、その一軒が鮒屋こと北川本家でした。酒造り一筋350年の伝承の技と近代的な設備を駆使して、一杯目より二杯目を旨く感じていただけるよう意
識しながら醸しています。
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◇社名・銘柄 の由来 |
2003年に発売した限定流通商品の「乾風(あ
なぜ)」は、冬の冷たい北西季節風のことで、当社の蔵「乾蔵(いぬいぐら))」からの新しい風という意味も込められております。
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